チョークの環境負荷とサプライヤー

少し前ですが、米Climbing誌webに掲載されたチョークの環境に与える影響についてのアーティクルです。後半でマグネサイトから採掘されて造られる炭酸マグネシウムの詳細、そしてそれを商品として販売するメーカーについて話していて色々な意味で興味深い。中国でのマグネサイト採掘工場の汚染対策が行われたのは2017年、なんと去年。

CLIMBING.COM
The Hidden Environmental Cost of Climbing Chalk

(Google翻訳でもそれなりに読めます)

この10年、弊社の環境方針の策定に伴い、サプライヤーとは幾度も面倒な話をしてきました。その度に関心を通り越して尊敬してしまうのです。海水から産出されたMg3は雨と混ざり、川に流されながらイオン化して自然に還るメカニズムや、他製品の生産時の熱を利用するCo2排出ゼロのアイデアは何十年もそこに熱い想いを持つ研究者たちの努力の結果なのだろうと思います。

何度説明してもらっても完全に理解できないのですが、不況の中でもそういった取り組みを続けてきたサプライヤーの姿勢を見習い、自分たちのような小さな会社にもできることを一つずつ改善していかなければならないと再確認した記事でした。

自分たちの登りたい欲求のために消費するチョークが与える自然への悪影響を、完全には無くせなくても、改善していくことはできます。なるべくチョークを使わないのもその一つ。環境への対策も、パフォーマンスの高さも、どちらも僕たちにとっては大事で、それを両立していけば、少しの量で最大の効果を生み出していけるはずです。全ての側面に対してのwin-winを目指して、これからも気を引き締めて頑張ります。